月別アーカイブ: 2013年8月

うつ職場のストレス劣等感 性格を変えようとするよりも生かす工夫を 45才男性

うつ職場のストレス 劣等感 性格は変わる?変えようとするよりも生かす工夫を(45才 男性 商事会社勤務)

 

劣等感から抜けきれない自分を、なんとか変えたい

面接室には男性が一人座っている。手帳を前に広げて、しきりにスケジュールを確認しているようだ。なでつけたヘアースタイルから、几帳面さが感じられる。

「電話受け付け表はどこかな」。治療担当カウンセラーは、前もって要点を書き込んである受け付け用紙に目をとおした。「阪田啓次(仮名)、うつで入院歴あり。服薬を続けている。高校生の子どもさんが二人。現在は休職中」。治療担当カウンセラーはカウンセリング室へと入って行った。

(以下は治療担当カウンセラーとクライエント阪田さんの話しである)

 

うつは治ったが、劣等感の性格が足を引っ張って

カウンセラー: 今通院中ですか?そこでうつ病の薬をもらって飲んでおられるようですね。

阪田: はい。やっぱり薬を飲みだしてからうつ病の苦しさは楽になりました。2週間入院もしまして。うつ病はもう大丈夫かなと思って、会社に復職したんですけど、そこで又つまづいてしまいまして。

カウンセラー: 仕事がきつかったんですか?退院していきなり現場復帰復職は再発しやすいんですがね。

阪田: いや、前の現場最前線からは外してもらいまして。それは良かったんですけど、事務職がなじめなくて。「なんでこんな事ができないんや」と、思い出したら落ち込んでしまって。

カウンセラー: なにか失敗をされて、それを上司の人にでも叱られたんですか?

阪田: 叱られたんじゃないんです。上司は気をつかってくれまして。それがかつての部下でして。ノルマはないし。働きやすい環境を配慮してもらって。

カウンセラー: それはありがたい。なぜそれがつまづきに?うつ病からは入院、服薬で乗りこえられた。職場の対応も良い。それでまた休職中とは。よほど根のある問題があるんでしょうか?

阪田: 性格です。中学生ごろからずーと引きずってます。劣等感から逃れられないんです。仕事にたいしてなかなか決断がくだせないし。頼まれると「あ、自分にはできひん」と、断ってしまうし。この劣等感の強い性格をなんとか変えたいんですが。

カウンセラー: それでよく商社の営業畑でやってこれましたね。かなり無理をされてたんではないですか?

阪田: そうです、その通りなんです。自分の劣等感を隠して、必死で仕事に打ち込んできました。それが40才をむかえたころから下り坂になってきたような気がします。

カウンセラー: 頑張りすぎはったんですね。燃え尽きたというわけですか。休養と薬で回復する人も多いんですがね。

阪田: はい、初めは薬も良かったんです。でもだんだん増えてきまして。今は6種類くらい飲んでます。薬も良いけど、ほんまに自分の抱えてる問題は解決せーへんと思いまして。この性格をなんとかせんことには。

カウンセラー: 性格を変える?性格は生まれつきのものやからね、変えるのは難しいんですよ。それより持ち味を生かすという方向で取り組んだほうがずっとメリットが大きいと思いますが。

阪田: こんな性格でも生かす方法はあるんでしょうか?

カウンセラー: もちろんですよ。あなたのように何かをやるまえに不安になったり、何をしても人より劣っていると劣等感を感じたりする人は沢山いはります。けどそんな人たちでも持ち味を上手に生かして、成功している人も沢山いはります。自分の性格のつき合い方のこつをカウンセリング治療で覚えていただきましょう。その方向でやってみませんか?

阪田: はい、よろしくお願いします。

 

淀屋橋心理療法センターうつ病治療専門外来 

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うつ職場のストレス 一人で治したい うつ病の人への接し方家族の対応 28才女性銀行勤務

一人で治したいんです(28才 女性 銀行勤務)

うつ病の人への接し方 家族の対応 一人で頑張るのは難しい。親(家族)の助けを求めてください

 

順調に行っていると思えた玲奈の人生に陰りが見え始めたのは、28才をむかえてまもなくだった。職場ではベテランの部類にはいる。大学も優秀な成績で卒業し、銀行という当時としては難関といわれた職場にパス。仲間からもずいぶんうらやましがられた。それが「今ここで、なんで私がこんな思いをせなあかんの」。今までつまづいたことがなかっただけに、落ち込み始めるとどんどん下っていった。

玲奈は三ヶ月の休職願いを出した。診てもらった医師の診断によるものだ。しかし自分のかかえている問題は、抗うつ剤や安定剤だけでは解決できないと感じていた。医師のすすめもありカウンセリング治療を受ける為に淀屋橋心理療法センターへ足を運ぶ事となったようだ。

玲奈は「親(家族)には内緒でカウンセリング治療を受けたい。一人でなんとかしたい」と言う。こういうけなげな心意気はたいへん良いことのように思えるが、意外に落とし穴がある。これを皆さんにわかっていただきたいと思い、玲奈と治療担当カウンセラーのやりとりをまとめてみた。

玲奈: 人間関係がうまくいかなくて。

カウンセラー: 職場のですか?

玲奈: 全てです。職場も家族も友人関係も。どうしたらいいか考えても答えがみつからなくて。近くの内科で診てもらってるんですけど、あんまり話しが聞いてもらえないし、薬がでるだけで。

カウンセラー: 休職中ということは今家におられるんですね。ご両親ご家族といっしょの生活ですか?

玲奈: はい、そうです。でもねーー。

カウンセラー: ご両親(家族)はなんとおっしゃっていますか?ご家族は心配しておられるでしょうね。

玲奈: 母なんか『あんたが休職してどうするの。あんたみたいな強い子はおらへんのに』って。中学生のころから親(家族)に相談したりしなかったから。私のことは安心しきってるんです。

カウンセラー: 今の問題をご家族に相談するとどうなりますか?

玲奈: 親(家族)には相談したことありません。親(家族)に相談しようとも思いません。

カウンセラー: そうですか。ではお父さんは?

玲奈: 父は小さい頃から口を開くと「勉強さえちゃんとやっとたらえんや」で。私のことわかってくれようともしませんから。親(家族)が同席のカウンセリング治療なんて、考えられません。一人でカウンセリング治療を受けて治したいんですけど、何とかならないでしょうか?

カウンセラー: 一人でカウンセリング治療をねー。一人でカウンセリング治療をやっても治りは悪いですよ。なかなか続かないんですよ。あなたのような落ち込みの症状の方は特に。「こんなに私困ってます」と親(家族)に言ったら、心配しない親(家族)はいないと思いますが。

玲奈: 親(家族)に言ってもわかってもらえないとゆう気持ちが強いんです。それに困ってるって事、私、親(家族)には言えません。

カウンセラー: 「親(家族)に言えない」という親子家族関係こそ見直しが必要ではないですか。あなたは誰かに相談するということをしてきましたか?なんでも自分で解決できる、またしようとしてきたのではないですか?

玲奈: そうです。自分でやらなあかん!自分でやらな誰も助けてくれへん!こんなことばっかり言い聞かせてやってきました。

カウンセラー: 自分の仕事の責任が深まったり広がったりしてくると、なかなか自分の力だけでは解決できないこともでてくるでしょう。そんなとき信頼して相談できる上司か誰かをつくっておかないと、よく行き詰まるんですよ。誰か相談できる人はいますか?

玲奈: そんな人いません。上司なんて誰も信用できません。

カウンセラー: その考え方だったら、行き詰まるな。問題点はあちこちにあるようですね。 今こうして休職している時がチャンスだと思って、スタートをきりませんか?一人でカウンセリング治療をするなら、それなりの治療条件が必要です。それをはじめにお話しておきます。

 

1、一人で頑張れない時、助けてくれる人(家族)を確保すること

落ち込んでどうしようもない時、やはり助けが必要です。親家族が一番良いんですけどね。

 

2、カウンセリング治療予約に遅れたり、休む時は必ず連絡を

カウンセリング治療に遅れたとか約束をすっぽかしてしまったとかをやると、せっかくの良くなるチャンスをつぶしてしまいます。あなたも気が滅入るでしょうし、カウンセラーもやる気が失せてきます。

 

3、治療担当カウンセラーは道案内をする人。歩いて山を登るのはあなた

どうしたら治る糸口がみつかるか。親子家族関係や職場の人間関係などの問題をこれから解決していかないといけない。道は複雑です。「カウンセラーはこっちの道が近道です。安全ですよ」と言って、道案内をする役目で、その道を歩くのはあなたです。だからあなたもしっかりと歩ける工夫をしないといけません。

 

4、カウンセリング治療は闘いです

ここは癒される所とは違います。最終的には癒されるんですが、そこへ行く道のりは闘いだと思ってください。覚悟が必要なんです。どうしたら楽になれるだろろ。どうしたら解決の糸口がみつかるだろうという道を捜すのは、中途半端な気持ちでは見つかりません。

カウンセラー: おわかりいただけましたか。一度帰って考えてみてください。よし、やってみようと決心がおできになったら、またご連絡ください。

 

 

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