タグ別アーカイブ: うつ病

職場のストレスうつ病のカウンセリング 家業を継いだ男性(36才)うつ病からの立ち直り(チェック・リストが役立った)

企業に三年勤務後家業を継ぐ。翌年うつ病発症(36歳男性)

事例紹介

商社の海外派遣社員として三年間勤務。仕事も順調にのりだしたころ実家の父親から「家業の印刷業を継げ」という命のもと、退社した。翌年の春ごろからうつっぽくなり、仕事ができなくなる。近くの診療内科で受診したものの、一年たっても改善を見ず、当センターに来所となる。

(福井正雄(仮名)36才男性、既婚、小学6年生と4年生の息子二人)

妻に伴われて来所、苦しい気持ちを打ち明ける

腕組みをしたままじーと動かず福井さんは座っていた。そばにいる妻が心配そうにときどき顔をのぞきこんでいる。「うつになって一年が経過ですか。薬はのんでおられるんですか」というセラピストの問いかけに「はい、近くの心療内科でもらって。でも効かないんですよ」と、福井さん。「詳しくご様子をお聞かせくださいませんか」と言うと、苦しそうな表情がしばらく続いた後、やっとおもい口を開いた。

「朝起きられない日がずーと続いています。もう半年近くも。一日中ふとんの中という日もあります」。パジャマを着替えるでもなく、食事をするでもない。仕事は父親が仕切っているので、生活費の心配はないが。そばにいる妻が口を開いた「私も心配です。いつまでこんな状態なのか。でも最近では夜テレビをみたりしていることもあります。明日は動けるんじゃないかと。それが朝になるとダメで。『いい加減にしてよ。いつまでこんなだらしない生活してるの』と、責めたこともありました。そうはいっても本当につらそうで、今は何とか早く治って欲しいという思いでいっぱいです」。

「こんな父親ではいかん」と、自分を責めて

「一番おつらいことは何ですか」とセラピストが聞くと、福井さんは顔をゆがめてこう答えた。「上の子がもう六年生で、中学受験させたい。塾には通っているが、家でみてやることも必要だ。それも気ばかりでちっともみてやれんままで。下の子は野球が好きで「お父さん、キャッチボールして」とせがむんですが、それどころでない。「テレビゲーム、クリアーできたよ、みてみて」と、なんとかして父親にかまってもらいたくてひっついてくる。

自分の身をもちこたえるだけでもせいいっぱいなのに、そんなたいへんなことはとうていしてやれない。「こんな父親ではいかん。なんとか子どもにとっていい父親にならなくては。そんなこともできない自分は、ほんとうにダメ人間だ」と、自分を責めてばかりいた。

「うつのチェック・リスト」が注意どころを示唆

自己問診票ともいってチェック・リストは自分のうつ度をはかるのに最適な方法である。福井さんにやってもらって、セラピストが採点するとかなり高い点数である。「うーん、68点か。これはかなり重いほうですね。項目を一つ一つ吟味してみましょう」。

細かくみてくなかで、福井さんがとくに生活のなかで注意したほうがいい点がみえてきた。例えば「一日のうちで朝方に気分の悪さがある」という項目。妻は「朝起きてこないのは、怠けているのでは」という非難のまなざしだった。セラピストは「うつは一日のうちでも気分の変動があり、午後から夕方にかけて楽になるものなんです。朝はおつらいでしょうから、ゆっくりさせてあげてください」というアドバイスを出した。 (うつのチェック・リストをお試しください)

企業では優秀社員だった福井さん

福井さんはこう話した。「今はこんな状態で信じられないかもしれませんが、会社では優秀社員と言われてたんですよ」。得意先の評判もよく、ミスも少ないし、きちょうめん。上司からも信頼されていた。「あの頃が最高に楽しかった。やる気まんまんで毎朝出社してました」。

それがなぜこういうしんどい症状に陥ってしまったのか。面接治療がすすむなか、現在の生活で思わぬキーポイントが見つかった。

父親との正反対の性格が浮上

「三年間他の企業で丁稚奉公の修業をつむ」という父親との約束で福井さんの社会人生活はスタートした。約束の三年がきてしまって、残念ながら退社し実家へ戻った。家業を継ぐという名目で父親の下で働きだした。父親は福井さんとはちがってワンマンタイプ。「おい、これはこうやれ」「なんだこのやりかたは」と言い方も命令口調。声は大きく押し出しもつよい。繊細で几帳面な福井さんとは相いれなかった。しかし「長男やからしかたない」と、がまんを重ねていた。

妻に相談したが「お父さんは、あんなタイプの人なのよ。あなたが気にしすぎよ。もっと割り切ったら」と、取り合ってくれなかった。

そんなこんな状態のなかただ自分を抑えてガマンするという一年が過ぎたころから、福井さんはだんだん仕事に対してやる気がなくなってきた。

家族で話し合いの家族療法が立ち直りのきっかけに

個人療法では限界があるし、治癒に長くかかると判断したセラピストは両親や妻も参加の家族療法に切り替えた。

何回かの家族面接ののち、「息子は怠けている」という厳しい目でしか見れなかった父親も、だんだん理解しはじめた。「商売の数字をあげることばかりが大事と思って、つい気がつかんで」と、素直に自分の押し出し商法を抑えることに同意。息子の意見も取り入れ始めた。

福井さんも生活の立て直しをスタートした。妻もふくめ親子四人で話し合った結果、やりやすいことから実行していくことになった。「朝起きたら、服に着替える」「食事は遅れて一人でもいいから、テーブルでとる」「息子と遊ぶのはしんどくなるといけないので、学校から帰ってきたら『おかえり』といって頭をなでてやる」。この三つが決まった。「これならできそうです」と、福井さんも心なしが背筋をしゃんとしていた。

小さなことの積み重ねがうつからの脱却

「こんなことできてあたりまえやないか」と思われるようなことのほうがよい。うつから立ち直るスタートは、欲張らないこと。「新聞の見出しが読めるようになったら、うつから立ち直るきざしですよ」と話したことがある。クライエントは「え、そんなことが?それならできそうだな」と、それを目標にどんどんよくなっていった。

「パジャマを服に着替えるなんて、して当たり前」と、思われるかもしれないが、こんなことができなくなるのがうつである。小さなよい変化を目標にして、できたら家族の人も「よくできたね」と評価してあげる。この積み重ねがうつからの脱却につながるのである。

福井さんも家族療法をスタートして三ヶ月たった。セラピストの指導のもと家族の協力を得て、少しづつ父親の職場に顔を出せるようになってきた。

 

 

 

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職場のストレスうつ病のカウンセリング 結婚してまもなく不眠に悩むB氏 33才

物忘れひどく、不眠に悩まされ心療内科へ

「課長、ちょっとおかしいですよ」と、部下の祐美から言われた。冗談はんぶんに笑いながらだから、そんなに気にすることはないのだが。たしかに置いたはずの机の鍵がまたみつからないのだ。「おかしいな、どこに置き忘れたんだろう」と、思いながらまたさがす。「ありましたよ」と、コピー機のほうから声が。「あ、そうか。さっきコピーをとりにいったとき、横においたんだ。そのまままた忘れてしまってたんだな」。ほっとするとどうじに、「このごろは、なんでこんなに物忘れがひどくなったんだろう。夜眠れないのが原因だろうか」。先日は大事な会議の時間をまちがえてしまって、冷や汗をかいたばかりだった。

結婚して半年。まだ生活の変化についていけないなにかを感じているのだが、どうしていいか自分ではわからない。仕事に影響がでないあいだに、なんとかしないと。こんなあせりの気持ちもあった。そこでB氏は、思い切って近くの心療内科をおとずれた。そこでは5分ほど話をきいてもらって、簡単なうつのテストがあった。そしてさいごにでたのが抗うつ剤と安定剤。「しばらく服薬して様子をみましょう」ということだった。あれから3週間たつが、状態はかわらない。そこで思い切って妻もいっしょに参加できる家族療法を希望して、淀屋橋心理療法センターに来所となった。

よく気がつく頑張りやさんの夫と明るいおおざっぱな妻

B氏は早くに母親をなくしていた。一番うえの姉が母親がわりになって育ててくれた。そんな家庭環境で育ったせいか、よく気がつく気配りタイプ。そのうえなにがあってもそう簡単には弱音を吐かないガンバリ屋さん。いっぽう妻はというと、なにごともプラスにとらえる明るく大ざっぱなタイプ。夫から気分の落ち込みと物忘れを打ち明けられたときも、「そんなくよくよしなくてもいいのに。気にしすぎよ」と、夫を励ましている。

カウンセリングをすすめていくうちに、一つの状況がみえてきた。それはB氏のばあい、母親がわりに育ててくれた姉への気づかいから、自分の芽を伸ばしていくことができなかったようである。個人の症状と考えられるうつだが、それがフィットする状況がまわりにあって発病することが多い。そこへタイプのちがう妻との新生活がスタートした。なにかとストレスを感じたが、そこは「グチを言わない頑張り屋さん」のB氏のこと。「合わせて、合わせて」と、言い聞かせながらの新生活だったという。

夜のおかずでぎくしゃくしかけたが、ぐっとこらえるB氏

カウンセラーは、二人の生活の様子をこまかく聞いていった。とくにタイプがちがうと感じられるでき事について。たとえば今夜のおかずについて。「あれ、今夜は焼き肉じゃなかったのか」と夫がいうと妻は「え、焼き肉?ちがうわよ。とても新鮮な鯖がでてたから、煮付けにしたの」「うーん、そうか、今日は焼き肉だって言ってなかったか、きのうは。期待して帰ってきたんだけどな」「まあ、いいじゃない。鯖もおいしいわよ」と妻。

あっけらかんと明るく言いかえす妻に、夫は不満の言葉をのんだ。「あれだけ明日は肉の料理を頼むと言ったのに。さいきんエネルギーぎれだからと、説明したのに。ムムムー。まあ、いいか。これ以上言うとけんかになるな。僕が我慢すればまるくおさまるんだから」という具合に。

うつにもプラスの面があった?

こんなさりげない夜のおかずをめぐるやりとりにも、ぐっと我慢しているB氏の気持ち、妻に合わせているB氏の様子がみてとれる。おそらくこのような自分を抑える場面が、生活のあちこちにみられるのだろう。話を聞き終わったカウンセラーは、あえてうつのもつ「プラスの面」をさぐっていくことにした。するとB氏のうつ状態は、妻との仲がこれ以上緊迫したものにならないよう「ストッパー役」を果たしていることがわかってきた。そこでカウンセラーは次のアドバイスを与えた。「ご主人はできるだけ不満を言葉で表現するようにしましょう。反対に奥さんは、気配りタイプのご主人に意識して合わせるように」と。

うつから脱出するためには、その症状が果たしているプラスの面にきづくことも一つの方法である。さりげない日常のアドバイスではあったが、その後二人の努力の結果、B氏のうつ状態はしだいに回復していった。物忘れも気がついたらあまりしなくなっていたと、その後の面接で報告があった。

 

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職場のストレスうつ病のカウンセリング 銀行勤務一年休職 36才男性

職場のストレスうつ病 銀行勤務 一年間の休職中 36才男性

 

36歳の銀行勤務の男性です。職場を休職して一年がたったのですが、なかなか症状が改善しないということで来所されました。カウンセラーが状況をくわしく聞いていきます。日常生活の過ごし方、家族との関わり、心の不安の対処法などです。職場で感じたストレスなども重要なポイントです。

家の近くの心療内科で薬を処方してもらっておられました。休職して一年間のあいだに、「眠れません」「体調がよくないんです」など不調を訴えるたびに薬は増えて。今16錠の薬を一日3回に分けて飲んでいます。

ご本人の気持ちのなかには、「こんなにたくさんの薬のんでるけど、これってほんまに効いてるんやろか」「のんでるけど、しんどいな、だるいな」といった体調の悪さも気になります。「うつでしんどいのか、薬でしんどいのかわかりません。一体どうなんでしょうか?」といった疑問や不安が服薬に対してふつふつとわき上がってくるようです。その反面、「そやけど減らすゆうてもなー、大丈夫やろか。よけ悪なるんちがうやろか」といった不安があって減らすという方向も無理なようです。長引く症状に「昼間眠くてボーとしてるけど、こんなんで一体いつ復職できるんやろか」「早く職場に戻らないと、みんなから取り残されてしまう」というあせりも強くなってきています。

薬についての質問や不安がでると、精神科医である所長に助けを求めます。カウンセリングに一緒に入室してもらい、「薬を飲んだあと、ボーとしますか?」「途中で目がさめますか?」「食欲はおちていませんか?」など本人に直接質問がだされます。「ボーとして何も楽しめないのは薬のせいかな、など思われますか?」といろんな角度から質問があったあと、クライアントと家族の方に直接説明やアドバイスをさしあげます。精神科医はこの方の場合は薬をのんでいるほうがプラスだろうと判断し、そのように説明をしました。

カウンセリングが終わってご本人がこう言われました。「イライラや不安がつのって、死にたくなるときもありました。お医者さんに気になってたことを直接聞いてもらえてよかったです。不安だった薬についても説明してもらい、なんか心が軽ーくなったようです」。家族の方も「イライラしだしたらどないゆうてあげたらいいんか困っていました。けど今日のアドバイスで、対応の仕方が具体的にわかってホッとしました。ありがとうございました」と。ご本人も家族の方も、安心したような笑顔をうかべて帰って行かれました。

このように精神科医とカウンセラーがチームを組んで、我々はより安心できる確実なカウンセリングを受けていただけるよう、努力しています。

 

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うつ病とひきこもり摂食障害(過食症拒食症) 大人の赤ちゃん返り(子ども返り)甘え退行

大人の赤ちゃん返り(子ども返り)甘え退行に困っておられる親御さんは少なくありません。

小学生の子どもさんが不登校になってからお母様といつも一緒に行動している。お母様がいないと不安で泣き出す。というようなケースは、子どもさんの赤ちゃん返りを受け入れ易いようです。「今は不安定な時期で寂しいのだろう。思い切り甘えさせてあげよう」と、親御さんは気持ちを切り替える事ができます。

ところが、20歳を過ぎた大人でも赤ちゃん返り(子ども返り)甘え退行のような現象が見られる事があります。例えば、本人は30歳の大人ですが、お母様を独占したがり四六時中お母様と一緒でないと気が済まない。お母様は一人で買い物に出かける事もできない。ベタベタと甘えてくる。夜はお母様が添い寝をしないと眠れない。頭をなでてほしい。抱っこしてほしい。膝枕をしてほしい。等もあります。

こういった大人の赤ちゃん返り(子ども返り)甘え退行は、うつ病ひきこもり摂食障害(過食症拒食症)等の相談に来られた親御さんからきかれます。うつ病、ひきこもり、摂食障害(過食症拒食症)等の症状が現れる以前は全くそんな事はなく自立した生活を送る大人だったのに、症状が長引くとともに、段々と赤ちゃん返り(子ども返り)甘えもエスカレートしていったようです。

大人の赤ちゃん返り(子ども返り)甘え退行を受け入れる事は難しいようです。お母様は精神的にもかなりの負担です。心配な反面、どう対応すればよいかが分からず混乱する方がほとんどです。どこまで受け入れたらよいかの判断がつかず、あまりの変わりように「脳の病気ではないか」と不安に駆られる親御さんもおられます。

淀屋橋心理療法センターの家族療法では、こういった大人の赤ちゃん返り(子ども返り)甘え退行についても、親御さんの不安にお答えしアドバイスを差し上げています。

 

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うつ病ストレス治療

ストレスを感じるあなたへ

  • 胃潰瘍
  • 喘息
  • 過敏性腸症候群(下痢や便秘)
  • じんましん
  • 頭痛
  • 書痙(筋肉が堅くなって文字が書けない)
  • メニエル氏病(めまい)
  • アレルギー性鼻炎
  • アトピー性皮膚炎
  • 高血圧 ・・・

など、弱音をはかない人の場合にストレスが体に出てくるケースです。律儀で人づきあいもよく、仕事もよくできる人に多く、最近では増加の傾向にあります。家族や社会のストレスがその人に現れている場合もあります。ストレスをストレスとして認識し、それを見直してゆけば体はいっぺんに楽になり問題は解決します。

 

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